「体に悪い食べ物」という決まった基準があるわけではありませんが、公的機関が「摂りすぎに注意」と呼びかけている成分はあります。この記事では、塩分・糖類・トランス脂肪酸の3つについて、厚生労働省・農林水産省・WHO(世界保健機関)のガイドラインをもとに紹介します。

塩分(食塩)
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人の食塩摂取量の目標量を、男性で1日7.5g未満、女性で1日6.5g未満としています。食塩の摂りすぎは、高血圧など生活習慣病との関連が指摘されています。(出典:農林水産省「食塩の摂りすぎに注意」)
糖類(遊離糖類)
WHO(世界保健機関)は2015年に、糖類の摂取に関するガイドラインを公表しました。それによると、「遊離糖類」の摂取量を、総エネルギー摂取量の10%未満にすることを強く推奨し、さらに5%未満にすることを条件付きで推奨しています。5%は、成人の平均的なエネルギー摂取量でおよそ25g(ティースプーン約6杯分)に相当するとされています。
遊離糖類とは、製造者や調理者、消費者が食品や飲料に加える単糖類・二糖類、および、はちみつ・シロップ・果汁やその濃縮物に天然に含まれる糖類のことです。果物や野菜にそのまま含まれる糖類は含まれません。
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は、必須栄養素ではなく、摂取による健康上のメリットは認められていないとされています。WHOは、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満にすることを推奨しており、日本の農林水産省のページでも、この考え方が紹介されています。(出典:農林水産省「脂質による健康影響」)
日々の食事で気をつけられること
- 原材料表示や栄養成分表示を見る習慣をつける。
- 塩味は、だしのうま味や、柑橘・酢の酸味で補うと、使う量を減らしやすくなります。
- 揚げ物や菓子類に使われる油の種類を、気にしてみる。
- 甘い飲み物を、水やお茶に置き換える機会を増やす。
よくある質問
Q. 「体に悪い食べ物」というものは、はっきり決まっているのですか?
A. この記事では、そのような決めつけはせず、公的機関が「摂りすぎに注意」としている塩分・糖類・トランス脂肪酸の3つを、ガイドラインにもとづいて紹介しています。
Q. 1日の食塩の目標量はどのくらいですか?
A. 厚生労働省の基準(2025年版)では、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満が目標量とされています。
Q. 糖類はまったく摂ってはいけないのですか?
A. WHOのガイドラインは「摂取量を抑える」という内容で、まったく摂らないことを求めているものではありません。総エネルギーの10%未満、望ましくは5%未満が目安とされています。
まとめ
「体に悪い食べ物」をひとつに決めることはできませんが、塩分・糖類・トランス脂肪酸の3つは、厚生労働省やWHOなどの公的機関が「摂りすぎに注意」としている成分です。原材料表示や栄養成分表示を見る習慣をつけることが、摂りすぎを防ぐ第一歩になります。
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