一本の枝に、一つだけ実らせる。マルサフルーツ古屋農園の桃づくり
「この桃は、なぜここまで甘いのか」——山梨県笛吹市一宮町でマルサフルーツ古屋農園の桃を手にした人が抱く、その問いへの答えは、技術の話でも土地の話でもなく、一つの覚悟の話です。
「日本一の桃の里」で、三代が積み上げたもの
山梨県笛吹市一宮町は、桃の収穫量で日本トップクラスを誇る産地です。昼夜の寒暖差が大きく、日照時間が長く、水はけのよい扇状地という、果樹栽培のために設えたような土地で、マルサフルーツ古屋農園は親子三世代にわたり桃とぶどうを育ててきました。
代表の古屋貞一さんが自信を持っておすすめする桃の糖度は、なんと20度以上。一般的においしいとされる桃が15度程度であることを思えば、その差がいかに大きいかがわかります。「きれいなピンク色より、肌に点々が出ているもののほうが甘い」——そう話す古屋さんの言葉には、長年にわたって桃と向き合ってきた人間だけが持つ確信があります。

「一枝一実農法」——甘みのすべてを、一つの実へ
マルサフルーツ古屋農園が桃の栽培で採用しているのが、「一枝一実農法」です。一本の枝に一つだけ実を残す、それだけのことですが、この一手間が木のすべての栄養をたった一つの実に集中させます。当然、収穫量は下がります。しかしその代わりに生まれる甘みと果汁の凝縮感は、量を追い求める農法では決して到達できない領域にあります。
さらに、収穫は樹上で完熟させてから。糖度が最高潮に達したタイミングを見極めて一つずつ摘み取るため、もぎたての果実が持つ香りと甘みを、そのままお届けできます。
化学肥料を使わない、土づくりから始まる栽培
マルサフルーツ古屋農園では、化学肥料を一切使用しません。代わりに土づくりの中心に置いているのが、有機堆肥と「自然草生栽培」です。桃の畑ではライ麦を育て、高さ20cm程度まで伸びたところで刈り取ります。刈り取ったライ麦が枯れて土に還ると、それが自然の肥料(緑肥)になる。この循環が、化学肥料に頼らずに果樹を育てる土台を支えています。
農薬については、慣行農法と比べて大幅に削減した低農薬農法を採用。ぶどうでは雨よけのビニールを張ることで農薬散布の機会そのものを減らし、桃では摘果・袋かけなどの手作業によって病害虫の被害を最小化しています。「小さなお子さんにも安心して食べてほしい」——その言葉が、一つひとつの判断の根拠です。

第三者機関が認めた、安心の根拠
マルサフルーツ古屋農園のこだわりは、自己申告にとどまりません。山梨県知事よりエコファーマー認定(認定番号1520422号)を取得し、食品安全・環境保全・労働安全への取り組みを評価するやまなしGAP認証も取得しています。また、農業振興への長年の貢献が認められ、山日YBS農業賞を受賞した実績も持ちます。
| 認定・認証 | 内容 |
|---|---|
| エコファーマー認定 認定番号1520422号 | 土づくり・化学肥料低減・化学合成農薬低減の3つに継続的に取り組む農業者に山梨県知事が認定 |
| やまなしGAP認証 | 食品安全・環境保全・労働安全など適切な農業生産管理が認められた生産者に県が認証 |
| 山日YBS農業賞 | 農業振興と地域就農支援への長年の功績が評価され受賞 |
「桃源郷」を次世代へつなぐために
春、笛吹市一宮町に花が咲く頃、一帯は一面のピンクに染まります。地元では「桃源郷」と呼ばれるその風景が、農家の高齢化と後継者不足によって年々縮んでいることを、古屋さんたちは誰よりも身近に感じてきました。
そこでマルサフルーツ古屋農園は、離農者が手放した農地を次々と引き受けながら耕作面積を拡大し、就農を希望する若者の受け入れと育成に力を注いできました。山梨県から「農業協力隊」の支援機関として認定を受け、県内でも最大規模の果樹栽培面積を誇る農業生産法人へと成長した背景には、この地を守り続けるという意志があります。
「日本の農業を元気にしたい」「一宮の農業を守りたい」——その言葉は、桃一つの値段には表れない、長い時間の積み重ねを背負っています。
地球人倶楽部がマルサフルーツ古屋農園をお届けする理由
1988年の創業以来、有機・低農薬の食材を専門に扱ってきた地球人倶楽部が、古屋農園の果物を選んだ理由は一つです。「安心と信頼の果実を生産するために、妥協を許さない」という言葉が、私たちの食材選びの基準とまっすぐに重なるからです。
サントリーの缶チューハイ「こだわり果樹園」の原料にも毎年選ばれ、高級フルーツ店・百貨店にも出荷される古屋農園の桃とぶどう。その品質の根拠は、土づくりから始まる一貫したこだわりにあります。ぜひ一度、産地から届くそのままの味を、お手元でお確かめください。
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