剣淵・生命を育てる大地の会、という団体

商品企画の舞台裏

再来週から、地球人倶楽部のオンラインストアに、北海道剣淵町の「生命を育てる大地の会」が育てた有機じゃがいも(男爵・きたあかり・とうや)と有機たまねぎが並びます。今回は、商品が並ぶ前に、この団体そのものについて少し詳しくご紹介します。

北海道剣淵町の盆地の風景
写真提供:剣淵・生命を育てる大地の会(kembuchi-daichi.com)

剣淵町は、北海道北部の盆地にある町です。年間の寒暖差は50℃以上。この寒暖差こそが、収穫期の作物に「味付け」をしてくれるのだそうです。開拓時代から泥炭質・粘土質の土と向き合い、幾度も土地の改良を重ねてきました。

一度は多種多量の化学肥料や農薬を試みたこともあったといいます。けれどある時、「私たちは食べるものを生産している」ことに立ち返り、「食べ物は人の生命(いのち)のもと」という原点に戻って、化学農薬や化学肥料にできる限り依存しない栽培へと舵を切りました。

団体の始まり方も独特です。「町を活気づけたい」と考えた青年たちが、剣淵町を「絵本のまち」にしようという町づくり運動に出会います。そしてもう一つの出会いが「西原学園」という障がい者支援施設。安全・安心な野菜づくりと福祉の結びつきから、「生命を育てる大地の会」は生まれました。

現在、会には十軒あまりの家族経営の農園が名を連ねています。「常に赤トンボが喜んで永久に棲みつく環境にする」を信条にする赤トンボ農園は3代目延べ55年。継承料理は杏仁豆腐だという一本松農園は3代目延べ70年。「優しくて安心して食べられるものを」がモットーのMASARUふぁ~むなど、それぞれの家に、それぞれの言葉と歴史があります。これに加えて、障がい者支援施設「西原学園」、知的障がい者授産施設「北の杜舎」――利用者と職員が「人に優しい野菜」を作っている――、そして地域の農業と福祉を学ぶ剣淵高校までもが、同じ会の一員です。生産者の集まりというより、一つの町の物語に近いかもしれません。

今回届く有機じゃがいも(男爵・きたあかり)は、公益財団法人北農会有機農産物検査・認証センターの認証を受けた特別栽培農産物で、栽培期間中、農薬・化学肥料とも不使用です。有機たまねぎも同会の基準で育てられています。

商品が並ぶのは再来週から。その前に、産地の背景を知っておいていただけたらと思います。

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1988年創業の地球人倶楽部の読みものです。旬の野菜や果物の下ごしらえと保存、生産者の取材、有機JASや食品表示の見方を、出典をそえて紹介しています。

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