
北海道・四倍麹「へうげ味噌」 ※写真はイメージです
味噌は一般に、大豆と麹をほぼ同じ量で仕込みます。豆1に対して麹1が、昔からの目安です。北海道の「へうげ味噌」は、この比率をひっくり返しています。豆1に対して、麹4。麹だけで通常の4倍量です。
麹が多いと、なぜ甘くなるのか
味噌の甘みは、砂糖ではなく麹の働きでつくられます。麹にはでんぷんを糖に分解する酵素が含まれていて、この酵素が大豆や穀物のでんぷんを糖に変えることで、味噌に甘みが生まれます。
麹の量が4倍あれば、分解される酵素の総量も増え、より多くの糖がつくられます。へうげ味噌が砂糖もみりんも使わずに甘い理由は、ここにあります。甘さの正体が、添加された糖ではなく、麹自身がつくり出した糖だという点が、この味噌の特徴です。
甘さの正体は、添加された糖ではなく、麹自身がつくり出した糖です。
仕込むのは北海道、実際につくるのは秋田
企画・販売元は北海道の自然食品店「まほろば」ですが、実際の仕込みを担うのは、秋田県横手市の合資会社羽場こうじ店です。大正7年(1918年)創業、100年を超える老舗の麹屋です。
麹は米麹と麦(裸麦)麹を合わせたもの。豆はまほろば自然農園で農薬不使用栽培された、20種類以上の豆をブレンドしています。塩は世界中から集めた24種類をブレンドしたオリジナルの塩、仕込み水は栗駒山系の伏流水を使っています。北海道のブランドと、秋田の醸造技術が組み合わさってできている味噌です。
原材料の数だけ、選ぶ手間がかかっている
豆を20種類以上、塩を24種類ブレンドするというのは、それぞれの配合を決めるまでに、相応の試行錯誤があったはずです。1種類の豆、1種類の塩で仕込むほうが、管理はずっと簡単です。
原材料の種類が多い味噌は、その分だけ「なぜこの組み合わせなのか」を語れる味噌でもあります。へうげ味噌は、麹の比率という一点だけでなく、原材料の選び方そのものが、一般的な味噌のつくり方から外れています。
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要冷蔵の生味噌で、殺菌処理をしていません。麹の酵素も酵母も生きたままの状態で届きます。加熱殺菌された味噌にはない、粒感や香りの立ち方を楽しみたい人に向いています。
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