玉ねぎは、収穫後にしっかり乾燥させてから出回る野菜です。置き場所さえ合っていれば、台所に常備しておける頼もしい食材になります。一方で、湿気と高温は大の苦手。袋に入れたまま流しの下に置いたり、買い込んだまま夏を越したりすると、芽が出たり、黒い粉が付いたりします。この記事では、常温・冷蔵・冷凍の使い分けと、傷みのサイン、黒い粉が付いたときの考え方をまとめました。

常温でおける理由と、置く場所の条件
農林水産省の解説によると、普通の玉ねぎは収穫後に乾燥させてから出荷されます(出典:農林水産省「新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いについて」)。外側の皮が乾いているので、風通しのよい場所なら常温で保存しやすい野菜です。反対に、収穫後すぐに出荷される新玉ねぎは、このやり方では傷みやすくなります。新玉ねぎは、新玉ねぎの保存方法をご覧ください。
常温保存:風通しのよい冷暗所で

- 買ってきた袋から出します。袋の中は湿気がこもりやすく、傷みの原因になります。
- ネット、かご、紙袋など、空気が通る入れ物に移します。ネットなら吊るすと、風がよく通ります。
- 直射日光の当たる場所、コンロや暖房の近く、シンクの下のような湿気の多い場所は避けます。
- 玉ねぎ同士がくっついていると、傷みが移りやすくなります。気になるときは、1個ずつ新聞紙で包みます。
梅雨や夏のように、高温多湿が続く時期は、常温では傷みが早まります。この時期は、冷蔵庫の野菜室に移すと安心です。
冷蔵保存:夏場と、切った玉ねぎ
丸ごとの玉ねぎは、新聞紙かキッチンペーパーで包み、ポリ袋の口を軽くあけて野菜室に入れます。袋の中に水滴がついていたら、紙を取り替えてください。
切った玉ねぎは、切り口をラップでぴったり覆うか、密閉容器に入れて冷蔵庫へ。においが他の食品に移りにくくなります。切り口が乾いたり、ぬめりやすっぱいにおいが出たりしたら、使わずに処分してください。
冷凍保存:使う形に切ってから

薄切り、くし切り、みじん切りなど、よく使う形に切って、平らにして保存袋に入れます。凍ったまま、炒め物やスープ、カレーに使えます。冷凍すると水分が出やすく、食感も変わるので、生で食べる料理には向きません。みじん切りは、玉ねぎのみじん切り冷凍保存でくわしく紹介しています。
こんな玉ねぎは使わないで
- 触ると、全体がぶよぶよとやわらかい
- 切り口や皮の内側がぬるぬるしている
- つんとする玉ねぎらしいにおいではなく、すっぱいにおい、腐ったようなにおいがする
- 内側の身まで、黒ずんだり茶色く変色したりしている
芽が出た玉ねぎは、中身の状態を見て、早めに使い切ってください。
玉ねぎの栄養(日本食品標準成分表)
可食部100gあたりの成分値です。
| 成分 | 値(生・100gあたり) |
|---|---|
| エネルギー | 33 kcal |
| たんぱく質 | 1.0 g |
| 炭水化物 | 8.4 g |
| 食物繊維総量 | 1.5 g |
| カリウム | 150 mg |
| ビタミンC | 7 mg |
出典:文部科学省 食品成分データベース(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年、食品番号06153「たまねぎ りん茎 生」、廃棄率6%)
よくある質問
Q. 玉ねぎの皮に黒い粉が付いています。食べられますか?
A. 黒い粉は、カビの胞子とされています。湿気の多い環境で出やすく、外側の皮に付いているだけのこともあります。皮をむくときは粉が舞いやすいので、流しの中でむき、むいた皮はそのまま袋に入れて捨ててください。むいたあとの身が白くしっかりしていれば、流水で洗って使えます。身まで黒ずんでいる、ぬめりやすっぱいにおいがある、やわらかくなっているときは、使わないでください。迷うときは、食べずに処分するのが安心です。
Q. 玉ねぎは、冷蔵庫に入れたほうがいいですか?
A. 涼しい季節は、風通しのよい冷暗所で常温保存ができます。梅雨や夏など、高温多湿の時期や、切った玉ねぎは、冷蔵庫の野菜室に入れてください。
Q. 買ってきた袋のまま保存してもいいですか?
A. 袋から出して、ネットやかごなど空気が通る入れ物に移すのがおすすめです。袋の中は湿気がこもって、傷みやすくなります。
Q. 新玉ねぎも、同じ方法で保存できますか?
A. 新玉ねぎは水分が多く、傷みやすいため、保存のしかたが違います。新玉ねぎの保存方法をご覧ください。赤玉ねぎは赤玉ねぎの保存方法で紹介しています。
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まとめ
玉ねぎの保存は、「袋から出す」「風通しのよい冷暗所に置く」「梅雨と夏は冷蔵庫へ」の3点が基本です。切った玉ねぎは冷蔵か冷凍で、早めに使い切ります。黒い粉が付いていても、慌てずに中の状態を確かめてください。使い道に困ったときは、玉ねぎの酢漬けや玉ねぎ麹の手作りもおすすめです。
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