「オーガニック通販」と聞くと、多くの人はスマホでポチッと注文する現代的なサービスを思い浮かべるはずです。ですが実は、生産者から消費者へ有機農産物を直接届ける「通販」の仕組みは、インターネットどころかAmazonが生まれるよりずっと前、1970年代の日本ですでに動き出していました。
なぜ、そんなに早く始まっていたのか。そこには、便利さとは別の、切実な理由がありました。
見出し:きっかけは、「何を食べさせられているか分からない」という不安だった
1960〜70年代の日本は、高度経済成長のひずみとして公害や食品汚染が社会問題化した時代でした。農薬の多用や食品添加物への不安が広がるなか、「安全な食べものを、自分たちの手で確保したい」と考えた消費者たちが、有機農業に取り組む生産者と直接つながる動きを始めます。これが「提携」と呼ばれる仕組みです。スーパーや市場を介さず、消費者グループが生産者と直接契約し、定期的に農産物を届けてもらう。今でいう定期宅配・通販の原型が、ここにありました。
世界が「Teikei」と呼んだ、日本発の仕組み
1971年に発足した日本有機農業研究会が中心となり、生産者と消費者が信頼関係を築きながら農産物をやり取りするこの仕組みは、のちに「提携10か条」としてまとめられます。興味深いのは、この日本発の考え方が、1980年代にアメリカやヨーロッパで広がったCSA(地域支援型農業)のルーツのひとつとして、海外の研究者から「Teikei」という日本語のまま紹介されていることです。カタログもインターネットもなかった時代に、日本の消費者と農家が始めた小さな取り組みが、今や世界共通の言葉になっている。あまり知られていませんが、これはちょっと誇らしい話だと思います。
カタログとハガキと電話の「通販」時代
1980年代の有機農産物の「通販」は、紙のカタログを見て、ハガキや電話で注文する仕組みでした。届くまでに数日かかるのは当たり前。それでも消費者たちがこの手間を選び続けたのは、「誰がどう作ったか分からないもの」より、「顔が見える関係で届くもの」を選びたいという、はっきりした意志があったからです。地球人倶楽部も、1988年にこの流れの中で産声を上げました。当時から変わらず大切にしてきたのは、マークや効率ではなく、産地に足を運び、農家さんと直接言葉を交わす関係づくりです。
では、今の「オーガニック通販」は何を引き継いでいるのか
スマホひとつで注文が完結する今、届くまでの手間はほとんどなくなりました。けれど、選ぶ側が本当に確かめるべきことは、50年前とそう変わっていません。誰が、どこで、どう育てたものか。それが見える通販かどうか、という一点です。カタログがWebページに、ハガキがカートボタンに変わっただけで、「顔の見える関係」を求める気持ちは、当時の消費者たちからまっすぐ受け継がれているのだと思います。
実際にオーガニック食品をネットでどう選び、どこで買えばいいのか迷う方は、こちらの記事も参考にしてください。
「オーガニック食品の買い物先については、こちらでも詳しく解説しています」
1988年から、通販の中身は変わっても
地球人倶楽部のオンラインストアも、この「提携」の思想の延長線上にあります。会員登録をしなくても、欲しいものを、欲しいときに。産地の見える野菜や果物から、神山鶏、千屋牛のギフトまで、ひとつから気軽に選んでいただけます。
たとえば人気の高い有機コーヒーも、栽培方法まで含めて選ぶ基準は同じです。
50年前の消費者たちが手紙で注文していた「安心」を、今はワンクリックで確かめてみてください。
まずは、ひとつだけ試してみる。
CTA本文:会員登録は不要です。欲しいものを、欲しいときに。季節の野菜や果物から、神山鶏・千屋牛のギフトまで、3,000品以上の中からひとつ単位でお選びいただけます。
情報源:・日本有機農業研究会(1971年発足、「提携」概念の提唱)・農林水産省「有機農業の推進に関する基本的な方針」

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