梨は日本で最も古くから親しまれている果物の一つで、弥生時代の遺跡からも種が発見されているほか、『日本書紀』にも栽培の記録が残されています。
梨は水分が多くやわらかい果肉のため、そのままコンポートにすると煮くずれしたり、逆に芯だけ硬く残ったりしがちです。皮のむき方と火加減を少し変えるだけで、口に入れるとすっと崩れるようなとろける食感に仕上がります。

ご用意するもの
梨 2個/レモン汁 少々/砂糖・水(お好みのシロップ量)
1)皮と芯を丁寧に取る

縦半分に切り、スプーンで芯と種をくり抜きます。皮は繊維に沿って薄くむき、切り口にレモン汁を薄く塗っておくと変色を防げます。
2)弱火でじっくり火を入れる

シロップは沸騰させず80度前後を保ち、梨を静かに沈めて15〜20分。竹串がすっと通ったら火を止め、粗熱が取れるまでシロップの中で冷まします。急冷すると煮くずれの原因になるので気長に待つのがコツです。
保存方法
シロップごと清潔な保存容器に入れ、冷蔵で4〜5日ほどを目安に。冷凍する場合は果肉とシロップを分けて保存すると食感が保たれます。 状態(においや色、ぬめり)を見て判断してください。
ひと手間かけた下ごしらえで、いつもの梨がひんやり上品なデザートに変わります。
みずみずしい生の梨も魅力的ですが、丁寧に火を通すことで引き立つ上品な甘みと柔らかな食感には、私たち仕入れ担当も改めて旬の奥深さを感じました。
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